哲学の木を伐採 観光客のマナー違反が引き金

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どうもMakotoです。

観光スポットとしても人気だった「哲学の木」が伐採された。

伐採の理由として、観光客のマナーの悪さというのがひとつとしてあるようだ。

人気観光スポットだけに、純粋にこの「哲学の木」が好きだったり、
一度は行ってみたい場所として思いを馳せていたひともいただろう。

「哲学の木」が伐採されるまで、色々な経緯があり
そこに観光客のマナー違反というのが追い打ちをかけたかたちとなったよう。

苦渋の決断に至った背景には何があったのだろうか。

 

<哲学の木とはどんな木なのか>

「哲学の木」とう名前の由来は、傾いて立つ姿がまるで首をかしげているように見えることからきている。
北海道美瑛町にあるパノラマロードに1本立っていたイタリアポプラである。

ヨーロッパ原産のイタリアポプラは、真っ直ぐに伸びる姿が印象的な木で、寿命はさほど長くないよう。

天に向かってひたすら真っ直ぐ伸びるはずのイタリアポプラの木が、
丘の上の傾斜に対して逆方向に傾いているのが珍しくて、
その傾いた格好も、まるで物思いにふけっているかのように見えたという。

夏の北海道の澄み切った青空の下にも、
寒い北海道の冬景色の雪化粧を身にまとっている姿も、
どんなシーズンでも絵になる木だったそうで、
写真でも充分に美しいが、実物はスケール感から何からさらにいい風景のようだった。

“まるで物思いにふけっているかのように見えた”

とか、

“いい風景のようだった”

と、過去形で伝えなくてはいけなくなったというわけだ。

 

<哲学の木はそもそも寿命も近づいていた>

イタリアポプラである「哲学の木」は、数十年〜100年くらいが寿命のようで、
「哲学の木」もちょうどそのタイミングではあったようだ。

今回の伐採も、「哲学の木」がだいぶ弱ってきていて、
木のまわりにある農作物に倒れかかる危険性があるため、
農業の季節になって被害が出ないようにということも地主が判断したとのこと。

広大な畑にポツンと立つ「哲学の木」は、
北海道美瑛町にたくさんのひとを呼び、そのひとたちを笑顔にした。

 

<哲学の木伐採の引き金となった観光客のマナー違反>

「哲学の木」は、昨年から撮影禁止とされていた。

先述したとおり、畑の中に立っていて普通にここの地主は農作業をしているわけで、
それでも「哲学の木」見たさ撮りたさのせいで、
訪れる観光客はズカズカと畑に入っていったり、農家の方々の農作業風景を勝手に撮影したり、
所有するトラクターに無断で乗り込んでみたり、それを注意するとキレてくる奴もいたという。。。

地主や農家の方には不本意であったが、北海道美瑛町にせっかく来てくれたひとたちの楽しみのためだとしてきた。

しかし、ここにきてついに堪忍袋の緒が切れてしまったわけだ。

撮影禁止にする前は、地主が赤のスプレーで木の幹に大きなバッテンを描いて撮影をしないよう促したこともあった。

そして、撮影禁止にしてからも畑に入ってきてしまうひとたちは後を絶たなかったという。

このマナーの悪さに我慢の限界がきたのと、「哲学の木」の寿命のタイミングで、
伐採するという苦渋の決断に至ったというわけだ。

 

<哲学の木が伐採された写真は公表しない>

「哲学の木」が伐採された瞬間を記録としてカメラに収めたプロカメラマンによれば、
地主に「何もなかったことにしてほしい・・・。」といわれたという。

今回のことによる教訓と、各地でのマナー向上に繋がればという気持ちで発信しようと思ったが
地主のあまりにも切なる願いに公表はしないことで話がついているとのこと。

また「哲学の木」があったという場所に訪れるひとたちを避けたいという地主の思いもあるようだ。

「何もなかったことにしたい」ほど、ここまで思うなんて相当辛い思いをしたのかと胸が苦しくなってくる。

 

<哲学の木伐採の話題に思うこと>

そもそも、この「哲学の木」があった畑は観光地ではないと思う。
一般人の私有地なわけで、一般人の住所が公にさらされていたようなもの。
北海道の田舎で穏やかに農作業しているご年配の方々には、そりゃハンパはないストレスだったに違いない。

都会に限らずとも、プライベートで有名人を見かけたりしたとき、
このチャンスを逃してはいけないと、何とかスマホのカメラに収めようと必死になるというのもどこか似ているところもある。

現在は、SNSが発達したり、情報の伝達範囲が広すぎる。

そして、個人の情報発信合戦みたいな風潮もあり、写真に撮る理由のひとつにSNSに載せるというのも含まれている。

地主が赤いスプレーで大きなバッテンを幹に描いても、
その大きな赤いバッテンが書かれた「哲学の木」がまた記念の一枚としてコレクションになってしまう。

「哲学の木」という名前にふさわしいというか何というか、そんな最後となった。

 

 

 

Makoto

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